People`s voices
Update at: 4/20/11
Kaku recounts her experience on March 11, Earthquake
外国人留学生が語る 3.11震災体験
震災の日に日本で体験したことを、中国からの留学生、郭(カク)さんに語っていただきました。
※動画は中国語でインタビューしています。
今日のインタビューに参加してくださってありがとうございます。自己紹介をお願いします。
郭さん:皆さん、こんにちは、私は郭伊茹(カク イジョ)と言います。現在、上智大学総合人間科学部の教育学科の三年生です。
日本にきてどのくらいですか?
郭さん:わたしは2005年に日本に来て、今年で六年目です。
どういう目的で日本に来ましたか?
郭さん:母が先に日本にいて、私に日本へ来て、一緒に暮らさないかと言われました。
私は中国の大学で日本語を専攻として勉強していたため、せっかくのチャンスだから、日本で勉強できたらと思い、大学を中退して、日本に留学することにしました。
地震が起きたときの状況を教えて下さい。
郭さん:今も、まだ地震の事を思い出すと怖いと感じています。
一生をかけても忘れない経験でした。私は三階に住んでいるので、あまり揺れを感じませんでしたが、ギシギシと音がして、怖かったです。地震のせいで、水道も電気も停められて、繋がらなかったので、外部と連絡が取れず、暗闇の中で待つしかありませんでした。その時、人生の初めて災難ということを実感しました。
地震後生活に困ったことや変化はありましたか?また家族や友人の反応はどうでしたか?
郭さん:実は地震当日に、中国のマスコミも日本の地震について、報道しましたが、仙台をはじめ、東北被災地の状況しか報道しませんでした。中国にいる友人たちは、日本の地理位置がはっきり分からなくて、津波などの画像を見て驚いていました。そして、私とも連絡が取れなかったため、東京も大きく被災したかと心配になったようです。
翌日の朝にやっと電話が繋ることが出来て「今はどうですか?」、「もし駄目だったら、早く中国へ帰って来てください!日本はとても危ないでしょう?」と聞かれました。私がちゃんと「東京都は震災中心地と離れています。影響が及んでいるけど、そんなに酷くなっていません。心配する必要はありません。」と答えると、少し安心したようです。それから、私は海外のマスコミが地震について報道する際に、日本の地理情報などの説明もしたほうが良いではないかと思いました。
地震の情報はどうやって収集しましたか?
郭さん:震災後まもなく福島原発事故が発生しました。それに対して、報道や情報が一気に溢れるようになり、たくさんの噂があれば、それに対する打ち消しもありました。原発への知識が少なかったため、どれを信じればいいのか分かりませんでした。その時私は、ヤフーなどのマスコミをべースにして、自分の判断を含めて、地震や原発の情報収集をしました。
日本政府に求めていることは何ですか?
郭さん:地震から四ヶ月が経ちました。東京には、食品汚染や電力不足など問題がありますが、生活は大部分普通に回復しました。それより、被災地は避難所で暮らしている人がまだ、たくさんいるそうです。
震災後の整理は、まだ順調に進んでいないと思います。きっと容易なことではありませんが、日本政府が震災後の復興をもっとしっかりして欲しいと思っています。
外国人の立場として、必要な情報は何だと思いますか?
郭さん:先程も一度言ったかと思いますが、現在、海外マスコミは被災地の報道に集中していますが、説明などはほとんどありません。それで、日本の事がよく分からない人にとっては、情況を混乱させることが生じやすいのです。私は報道する際に日本の状況も軽く含めて欲しいと思っています。そうすると、きっと、海外の人にもはっきり分かるようになると思います。
今後の活動をお聞かせください。
郭さん:震災後、留学生も含めて殆どの中国人は、日本がまだ危ないと思っています。「もう日本にいられない、中国へ帰りたい!」「もう日本へ行かない!」という考えを持っている人も増えています。私にとっては、家族の影響も一部あるかもしれませんが、日本の社会も文化も、よく慣れていますので、ずっと日本で暮らしたいと思います。今も日本で就活を始めました。
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