コラム

Update at: 11/04/01

情報格差

被災者の多くが震災当時を振り返り、 「情報が不十分だった」と嘆いている。

ネットで調べる事も可能だったが、地方において、多くの人は「情報」とはネットで取得するものではなく、テレビ・ラジオ・新聞・地域コミュニティーの回覧などから得るものだと思っている。 そのため、民生委員などが避難していなくなると、情報が途絶えてしまう。行政がホームページで情報を流しても、見る人はほとんどいない。これは、情報格差というよりも『IT格差』だ。

 

では、コミュニティーでは情報収集や伝達が、スムーズに行われたかと言えば必ずしも、そうとは言えない。世話係のほとんどが高齢者なのでフットワークに欠け、また体力面でも無理は利かないので、交通手段も自転車や徒歩が多いからだ。  

 

このように、高齢者が中心の老々コミュニティーは、とても多く不安が尽きない。この現象は、福島県いわき市に限らず、日本全国どこでもそうだ。災害対策だけでなく、日常の防災対策の面でも、若い人達のコミュニティーへの参加が急務である。 


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